健康寿命を延ばし高齢者が楽しみながら認知機能ケアに取り組む環境をつくります。

運動も脳トレも続ける秘訣は仲間の力

公開日: │カテゴリ:すこやか(認知症)カフェ, 大人の部活動, 認知症予防

習慣化しにくい高齢者の運動と脳トレ

続ける秘訣は、「場」の共有と仲間の力

   「人生100年時代」という言葉は、リンダ・グラットン氏の著作『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』(2016年出版)がベストセラーとなって広まった言葉ですが、あっという間に世間に根付いたように感じます。

それはやはり、高齢化社会に不安を感じつつも、「長生きができる時代になった」事実に関心を持つ方が多いからでしょう。

しかし、いくら長生きできるといっても、充実した老後は「健康な身体」があってこそ。

放っておくとどんどん老化していく身体を、少しでも元気な状態にキープするためには、「肉体」と「頭」の両方のトレーニングが必要です。

とはいえ、「高齢者の運動や脳トレを習慣化させるのは困難」という現場の声が多いのも事実。

では、どうしたらいいのでしょうか。

ハーティネスでは、そのヒントは「人とのかかわり」にあると考えています。

高齢者に運動が必要な理由

若い時代には、筋トレや、ダイエットをはじめとする美容目的で行われることが多い運動。

しかし運動で得られる効果は、私達シニア世代にこそ必要といえます。

・ストレスの発散や、メンタルヘルス、物忘れの予防

・基礎代謝の向上、筋力の衰えを防ぐ

・生活習慣病の予防

・関節の動きをなめらかにする、足腰を鍛える

適度な運動は、血流を促進し、心肺機能を強くします。

また、足腰が弱ると出歩くのが億劫になり、一気に老化が進むのも周知の事実。そうなる前の適度な運動習慣は、高齢化社会を生き抜くすべての方にとって、大切だといえるでしょう。

脳の活性化が認知機能の低下を防ぐ

老後の健康には、身体能力のキープだけではなく、脳からもアプローチする必要があります。

身体は健康なのに認知症になってしまうと、とても大変なのは、もうご存じかと思います。

元気いっぱいな身体での徘徊は、止めるのが非常に困難です。その場合、お世話をする方の疲労も半端ではなく、寝たきりのケースとは違う苦労もあります。

身体だけではなく、脳の健康もキープする必要性は分かっていても、もともと好きではないことは、なかなか習慣化しませんよね。

ビジネスマンが新しいアイデアを練って、「ひらめいた!」と喜ぶ瞬間など、脳は活性化しています。クイズや課題が解けたとき、脳は正解した喜びを感じるのと同時に、そのトピックに関心を持つことで受ける刺激を、プラスに働かせるのです。

認知機能の低下の原因に、脳内の血流の悪化がありますが、脳に適度な刺激を与え、エネルギーとなる酸素や糖を運ぶ血液の流れを活発にしておくことで、認知機能の低下が防げるといわれています。

脳トレは、 認知機能が大きく落ちてからでは効果が薄れます。なるべく早いうちから、適度に刺激していくことをおすすめします。

運動も脳トレも、ひとりで取り組むのは難しい

ネット上には「高齢者におすすめのカンタン運動」などの情報がたくさん掲載されています。

動画も多く配信されているので、ひとりでも、やろうと思ったらできるでしょう。

脳トレも同様。タブレットなどを利用して、漢字トレーニングや、フラッシュ暗算などで認知症の予防をすればいいのですが、それを毎日続けられる方は、ほんの少数。

特に私もそうですが、それまでに習慣化できていないことは、なかなか継続できません。

それを半強制的に「できるようにする」には、場所に出向いて仲間と一緒にやるのが一番です。

若い世代だって、ひとりの部屋より、図書館やカフェなど程よい衆人環視の中で勉強する方がはかどることもあるでしょう。

そして、人は意外と「見られたがって」います。できたら褒めて欲しいし、頑張っている姿を誰かに見ておいて欲しい…そう感じるのは当たり前の感情です。

人との関わりが「習慣化」のカギ

今から運動や脳トレに取り組む場合は、まずは週に1回でいいので、誰かと一緒にはじめてみることをおすすめします。

特に、公民館や高齢者の集まるスペースなど、決まった場所へ出かけてやることには、相乗効果も期待できます。

それは、帰るときに「家でもやってね」って言ってもらえるから。帰宅後も、その言葉や言われたシーンを思い出し、行動に移すチャンスが増え、継続しやすくなるのです。

「せっかくだから、言われたようにやってみようかな…」

「やってみたら、気持ちいいな、スッキリしたな」

この循環が生まれ始めたら、シメたもの。

人と関わり、会話をし、新しいチャレンジをする。そのための場所と仲間の存在は、なかなか継続できない運動や脳トレにおいて、大きな動機付けになるのです。

まとめ カフェという「場」が担える役割

上町カフェには、0歳から上は90代までまで、さまざまな年代の方が来られます。

もちろん日頃はかかわることのない方たちですが、会話が生まれ、「こんなことをした」「こんなアイデアを考えている」という、双方の話が、聞いた方の新しいチャレンジにつながる場面を目にします。

そこに年齢は関係ありません。逆に、高齢の方のお話の中には、その時代だからこその生き方に前向きに取り組まれているエピソードがたくさん。聞く側も、大きな刺激を受けています。

カフェという「場」で人と関わることで、脳を若返らせる機会に出会える。

誰かのチャンレンジを見守ることで、その挑戦の仲間になれる。

ひとりで黙々と運動をするよりも、身体だけではなく、頭、そして心の活性化にもつながるのは、間違いありません。

ハーティネス上町カフェへのアクセス

〒540-0005大阪市中央区上町1-6-9NS清水谷206

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  • 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 玉造駅1番出口より徒歩約4分
  • 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 谷町六丁目駅7番出口より徒歩約8分
  • JR環状線玉造駅(JR)出口より西へ徒歩約9分
  • 18・85系統 清水谷高校前バス停前

※ルピノー玉造店(ケーキ屋さん)の入り口横にピンクのテントがあり、自動ドアよりお上がりください。

※車いすご利用やお荷物がある方など、一旦自動ドアのインターフォンでお呼び出しください。
エレベーターにご案内致します。

 

 

 


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