健康寿命を延ばし高齢者が楽しみながら認知機能ケアに取り組む環境をつくります。

「上町」でカフェを営む理由 生まれた町での取り組みと、想いのすべて(前編)

公開日:2019年8月13日│カテゴリ:未分類

「縁あって上町カフェのサイト作成に協力いただくことになった、WEBライターの本田もみじさんと、あかぎあおこさん。今回、私のこれまでの歩みと、カフェ開業に至るまでの道筋を、インタビュー形式でまとめてもらいました。

前編・後編に分かれています。ご一読ください。

「上町」でカフェを営む理由
生まれた町での取り組みと、想いのすべて(前編)

大阪メトロ「玉造」駅から徒歩約4分、カルチャーのあるカフェをモットーに、レンタルスペースも併設しているのが「ハーティネス 上町カフェ」。

店主の平中さんは、予防ケアの普及をはじめ、コミュニティ作りなど、さまざまな活動を手掛けています。そこで今回は、今までどのような思いで活動に取り組んでいたのか、そしてカフェをオープンした現在思うことは何かを、ライターのあかぎがインタビュー。2回に分けてお届けします。

前編は、カフェをオープンするまでに平中さんが辿った道のりについて伺いました。

40代後半での新たなスタート

 実は家出を計画していたことがあると笑う平中さん。お母さまが脳梗塞を発症したことがきっかけで介護がスタートし、当時住んでいた自宅(堺市)から実家のある今のカフェ近辺(大阪市中央区)まで往復する日々を送っていました。

そんな中、いっそのこと大阪市内で仕事がしたいと考え、40代後半で就職活動を始めました。

とはいえ、ハローワークといった一般的な方法で就職しようにも年齢や自営業という経歴により難しい状況。資格取得等は当たり前と思っていた中、たまたまSEOなどを扱うWEB制作会社に派遣社員として勤めることになります。

当時はスキルもなかったため、デザインやソフトの操作等もWEB上でできるところを探し、自身で学びました。当時お母さまが認知症の初期症状だったことにより、どこか一人で勉強などができる場所を、と、長堀に事務所を構えるに至ったといいます。

起業、介護、資格取得と大忙しの日々

 その後、離婚を機に起業し、H&Nプランニングを設立。WEB・印刷物・動画など販促物の企画・制作及び、テレアポ等の営業支援の業務を通して小規模事業者のサポートを行うようになりました。

起業当時は「起業したというより、ただ働いているという感じでした」と、とにかく目の前にある仕事をすべてこなすことに必死だったといいます。

また、興味のある資格取得にも取り組み、朝6時にはカフェで勉強をし、それから出勤という生活を送っていました。

一方でお母さまが認知症を発症。一生懸命仕事をするなら、いっそのこと介護士の資格取得も同時にやろうということで猛勉強したと語ります。

自分の時間を殆どを仕事や勉強に費やしていた平中さん。「年齢的には40代後半とはいえ、きっと若かったんでしょうね」と振り返りました。

お母さまの介護を通し、予防ケアの重要性に気づく

もともと50代のころから糖尿病になるなど、生活習慣病を網羅したお母さま。認知症が進行するにつれ、町中での徘徊を繰り返し、行方不明になり警察沙汰にまで発展してしまったこともありました。

そんな経験から、健康でいられることの大切さはもちろん、自分と周りの「幸せ」の基盤は50代からの1日1日で決まると痛感。また、同時に認知症を誰にでも訪れる普通の未来と捉え、年齢に関わらず自分事として危機感をもち予防ケアに取り組むことの重要性を意識するようになりました。

そしてお母さまの介護を始めて4年後となる2015年に介護予防事業を目的に法人化し、株式会社ハーティネスを設立。脳の若返りのトレーニングや、自身で考案した健康寿命を支える予防のプロであるコミュニティリーダーの育成など、人材の創出を積極的に行い、本格的に予防ケアの普及に取り組むようになりました。

人との関わりがもたらす力

平中さん自身が大切にしていることは、日々のケアを継続して実践していくこと。そして1人だけでは続けにくいことでも、皆で実践していける場を持ち、そこに積極的に参加することに意味があると考えています。

「皆で取り組んだときに言われたことや、その時の雰囲気を家で思い出すと、それだけでも続ける活力になります」。

そのため、さまざまな人が参加できる場作りやコミュニティ作りは、平中さんにとってより重要なものとなったのです。

周りを巻き込んで作り上げたコミュニティ

ハーティネス設立の翌年、起業家を中心に「大人の部活動-ハーティネス主催の勉強会-」をスタート。幅広いジャンルの専門家が集まり、お互いのもつ情報などを共有することで、互いに応援し合える新しいコミュニティを作ることが目的でした。

「自分がやりたいことをやろうとしていると、いつの間にかみんなが協力してくれるんです」とはにかむ平中さん。自身がもつ巻き込み力によって、周りの協力を得ることで、勉強会がスタートできたと話します。

また、ビジネス・プライベート・年齢や障がいの有無を問わず、集う人が明るく新しいチャレンジができる場として、「認知症カフェ」や「大人の部活動」を発足。この活動の一環として、家族や周りの健康問題を語り合って情報交換する部活動「すこやか部」も開始しました。

 生まれ育った街に明るく人が集う“場”を作りたい

平中さんはそれだけで満足せず、今度は自分の生まれ育った地域で、普通のお客さんも来られるようなカフェという場を作りたいと思うように。

この理由のひとつには、認知症カフェで介護などの悩みを抱えた参加者の方に、自分の気持ちを吐き出したことで気持ちが楽になったと打ち明けられた経験が大きいと話します。

専門家に具体的な助言をもらわなくても、見ず知らずの相手だからこそ抱えている気持ちを話すことができることもある、平中さん自身も介護に携わった経験から、それができる場の必要性を感じていました。

認知症カフェの流れを汲んだ形で、地域の人たちと、起業家やへルスケアに関わる人たちとの間で年代を超えた交流を図り、新しいつながりやチャレンジが生まれるような場を作る、これが上町カフェの原点でした。

後編へ続く

 

 


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